cocoalightのブログ

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六千人の命のビザ 

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素晴らしい本に出会った。

素晴らしい人生の先輩がいた事を知った。

 

時は1940年、7月。

ナチスドイツによってユダヤ人が女子供関係なく捕らえられ、どこかへ連れて行かれていた。

行き先はアウシュビッツなどの収容所。

 

ドイツから逃げ出し、リトアニアを出て、ソ連を通過し日本へ行く。

その後アメリカなどへ渡ろうとしたユダヤ人。

 

しかしリトアニアを出るには、

ビザがいる。

日本領事館の前には、すごい数のユダヤ人の人だかりが出来、

ビザの発行を求めてくるが、当時日本とドイツは同盟を結んでおり

日本の外務省にビザの発行の許可を求めるも不可の返事が続く。

 

思い立った杉原千畝氏は独断でビザを発行する事を決断。

当時は手書きあったため、寝る間を惜しんで書いて、書いて、書きまくった。

 

自身もその場を離れなければならなかったのに無視を続け、いよいよ

領事館を退去し、汽車に乗り出発する間際までビザの発行を続けた。

 

助かったユダヤ人の命は6000人。

 

助けた命と引き換えに大東亜戦争後日本に帰ってくるが、

外務省からは馘首を言い渡される。

 

外務省の指示を無視しビザを発行したのだから仕方ないと

抗議もせず、人を助けた事も言わず、もくもく75歳まで仕事をし86歳で永眠。

 

ハルピン学院の建学の精神である自治三決とは

1、人の世話になるな。

2、人の世話をしなさい。

3、絶対に報いを求めてはいけない。

これが杉原精神の土台になっている。

 

日露戦争の時に国債発行にユダヤ人が力を貸してくれて

戦争を乗り切った大きな恩義がある。

人として人を助けるのは当たり前な事で人に話す事ではない。と

自らこの事を話す事はなかったという。

 

大変おすすめの本です。

岐阜県加茂郡に人道の丘公園、杉原千畝記念館がある。

今度行ってみよう。