はてしない物語。読了。
ミヒャエルエンデ
はてしない物語読了。
以下、備忘録。
古本屋で本を盗んだいじめられっこの少年が、学校の用務質に隠れて
本を読みあさった。
本の中で物語を読んでいたはずなのに、いつの間にか本の主人公になっていく。
最初は、人間であった記憶をもっていたが、力を手に入れ好きな事が出来る
物語にすいこまれていく。
もとの人間に戻りたくなくなり、権力に溺れていく。
ずっと友人だった大切な人すらも、大切に出来なくなり、裏切ってします。
そして別れてひとりぼっちになった時には、最初に人間としてやってきたことは、もう忘れてしまっているのだった。
自身を帝王にしようと画策する中で反乱が起こり、一人飛び出し、ようやく辿り着いた先は何もかも忘れてしまった、過去に人間としてやってきた人たちが集まる町だった。
もう何もかも忘れ、人間だったことも覚えていない。
記憶がないから、もどりたいという希望もわかないのだ。
人間に戻る、そう思っても、かなえられる望みはもう少ししか残されていない。
裏切ったはずの友人の手助けをかり、人間の世界に戻ることができる。
その過程で本当に大切なものは何なのかを知ることが出来る。
本の中にいた一日で数々の冒険を体験したことで、戻ってきた人間の世界でも以前と違った行動が出来るようになった。
盗んだ本屋の主人にあやまりに行くと、本は盗まれていないという。
そして本屋の主人も昔、物語に入り戻ってきた人なのだった。
本の物語に入って戻ってこれないひともいる。
戻ってきた人が人間の世界とファンタージエンの世界をより良くしていく事ができるのだ。