2015-03-21 帰る時間を思い出すメロディ 新世界より読了。小学生のころ、実家には通常の固定電話とは別に、通称『有線』なるものが地域の各家庭に設置されていた。通話料は各家庭の有線にかける場合は無料(だったはず)で、固定電話は有線がない地域に電話をかける場合に限られていて、生活に密着していたのは有線の方だった。夕方6時など決まった時間に町内放送がはじまる。その有線から流れていた新世界よりは、もう家に帰る時間だよ、と子供の自分達に教えてくれた懐かしいメロディだ。1000年後の、呪術の使える世界もこのメロディが流れる。自分の過去と現実が重なる話でした。